「18歳の次のステップに向けて」
私たち会員企業は“働く力”を求めています
私たち企業は、
それぞれの地域で
こういう環境で
こんな仕事をしています
【はじめに】
本コラムを開設することになったきっかけ
特定非営利活動法人 障害者雇用部会「2019年度企画推進委員会」では、今年度の活動テーマとして “養護学校や特別支援学校の皆様に、より多くより正しく障害者雇用企業の情報を発信・提供することで、当部会の会員企業(以下、会員企業)に対する理解を深めていただこう” を掲げました。
例えば、子女(生徒)の就労に向けて、
・どういう企業がどこにあるのか
・どの企業にどういう仕事があるのか
・企業はどういう考えや方針で運営されているのか
・就業時間や休日などの勤務条件、採用実績などはどうなのか
等々について“情報がほしい、知りたい、見たい、でもわからない”、といったことでお悩みの方も多いのではないか? 当部会が後援しているブロック別懇談会では会社紹介パネルが展示されているが、もっと豊富な情報を求めておられる方がいるのではないか?
わたしたち会員企業は”一人でも多くの障害者を、より良い環境で、より長く雇用する。”という基本理念のもとで運営をしています。 そこで今年度は、就労を目指す、あるいは就労の可能性をもつ生徒を育てる立場にある学校関係者の皆様に対して、会員企業の実態(ありのままの姿を伝える情報)を、当部会ホームページ上に、目に見える形で発信・提供することとしました。 ぜひぜひご一読くださるようお願い申し上げます。
2020年3月
特定非営利活動法人 障害者雇用部会
2019年度企画推進委員会
【18歳の次のステップに向けて】
進路を考えている生徒さんたちへ
〓 私たち企業は“働く力”を求めています 〓
●“働く力”とはこういう気持ち、があることです
●私たち企業は、こういう気持ちがある人を求めています
●こういう気持ちがある人に、わたしたち企業はいろいろな“仕事“を準備しています
働くことを通じて、
仲間や社会とかかわり、
成長し、自信を深め、収入を得て、
自立への道を踏み出そう!!
まず “働くことから始めてみよう!”
【考えてみてください】
”働くことについて”、”働くことの意味”って何?
”働くことについて”
みなさんは、学校を卒業したら、なにをしようと考えていますか?
卒業したらすぐに企業で働こうと考えている人もいますよね。
大学・短期大学・専門学校に進学して、そこを卒業してから働こうとしている人もいるでしょう。「働く」ってどういうことでしょうか?
私たちは「働く」というのは、「夢を叶えること」だと考えています。みなさんが生きていくためには、
住むところがあって、食べ物や着るものなどを買わなければなりません。そのためにはお金が必要です。
趣味として映画を見たり、旅行をしたり、ゲームソフトを買ったりするのにもお金が必要です。学校に
通っている間は、お小遣いをもらえますが、
卒業したらいずれ自分でお金を稼ぐようにならなければいけません。
学校を卒業して、
自分でお金が稼げるようになれば生活のためや楽しみのためにお金を使えるようになります。
社会に出て働けば「お給料」がもらえます。又、国民の義務として「税金」を払うようになります。自分が働いて
お給料をもらって、必要なものを買ったり、趣味にお金を使えるようになりましょう。
それが「自立する」ということです。私たちは「働きたい」と思っている仲間を探しています。
私たちと一緒に働きましょう。そしてみなさんの夢を叶えましょう。
”働くことの意味”
「働くこと」は、基本的人権のひとつであり、また、国民の三大義務のひとつでもあります。
社会では、ルールを守り、他者の権利を侵害しない限り、自分の幸せのために生きる権利があります。
そして何が幸せなのかはそれぞれの価値観でいいのです。
「働くこと」についても、どういう労働をどんな目的でどれだけしたいか、そもそも自分が労働しなくてもよい、年齢を重ねてからでも遅くはないと判断をするのであれば、それは、自己決定と言えるのではないでしょうか。
障がいのある方が自己決定をどこまで出来るかは、人それぞれだと思いますが、10代後半で本人が判断することが難しい現実があります。そもそもなんで「働く」か?を考えた時、明確な答えを本人が理解できるでしょうか。
これを保護者の方が、本人と共に考えることは大切なことです。
一例ですが、「働くこと」は、「自分の夢を叶えること」ではないでしょうか。例えば、収入を得て、好きなものを買ったり、食べたりするにはお金が必要ですし、社会参加活動をするにもお金がかかります。
また、年金等を給付を受けて、さらによりよい生活をする為に収入が必要になる方もいます。「働くこと」により社会経済の一端を担っており、納税することにより、国民の義務を果して社会貢献をしている人もいます。
「働くこと」により自分の能力や人間性を高めることや、他人に褒められるなど、人間関係を豊かにし、自身の成長に喜びや、やりがいを感じることができるのも「働くこと」の意味合いではないでしょうか。
もちろん、人それぞれ考え方が違うので正解・不正解はありませんが、大切なことは、本人が将来にわたり、どのような生活を望んでいるのか、保護者が元気なうちに本人と共に考え行動していくことです。
現在の養護学校・特別支援学校のように、早い段階で就労にむけて訓練することに違和感がある保護者の方もいらっしゃいますが、本人が一番成長する時期に、これからの人生のために、就労にむけて訓練することはとても重要なことと思います。
若いうちに色々な経験をすることは勿論大切なことですが、同時に将来に向けて『今本当に経験をしなければならないこと』を考えるのは、もっと重要なのではないでしょうか。
企業は、そういう彼ら・彼女らの活躍の場を提供しています。
就職はゴールではありません。1日でも早く、より長く就労することによって、本人のキャリアを積み重ねることができ、より豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。
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※ ◎は、特例子会社の本社、または一般企業の主たる拠点が所在する地域を表しています。
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